2004年12月発行 No.68


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●今回は柏市からのおたよりをご紹介します

柏市放射能測定器運営協議会・解散
86年のチェルノブイリ原発事故による全国の汚染に大きなショックを受けた私たちは、
食品の安全性を確認するためと、8108筆の請願署名を集め、91年、柏市による測定器の購入が実現しました。
測定を市民の手で担おうと運営協議会を発足。参加団体は、消費者団体、生協、農協婦人部、環境・婦
人問題、保育の活動グループ、食品スーパーなど、当初19団体。

●測定器は消費生活センター内に設置、市からの補助金を得、検体は市民から受け付け、参加団体が
交代で測定を行いました。

●放射能や核問題に関わる講演会、見学会、写真展、市主催の消費生活展への参加などの情報発信
や、たんぽぽ舎、県消費生活センター、藤沢市、小金井市など、測定している
他団体との見学、交流
もおこないました。

●10Bq/s以上を検出した食品は、赤ワイン(輸入)、干ししいたけ(国産)、わかめ(輸入・国産とも)、
ポルティーニ(きのこ・輸入、お土産)、ウーロン茶飲料、suppilovahve(きのこ・スウェーデン)、86年度
産日本茶など、全702件中、25件でした。中国産のお茶類は低い値ながら何度か検出されています。特に
最近測定したスウェーデンのきのこは2000Bqを超えており、いまだ現地の人々が被曝を強いられている実態が
推測できます。お土産ということで、報告した保健所も特になんの対応も取りませんでした

ついに老朽化のため測定不能状態に。買い直しの請願も役目を終えたとして不採択。
14年続いた運営協議会の解散となりました

●相次ぐ放射能災害、廃炉に伴う放射性廃棄物すそきり問題など、汚染の心配が増す中での測定打ち切りは
納得できず残念です

●今後は「食の安全と環境を考える会」として生まれ変わり、測定取り次ぎや
放射能、電磁波など生活環境を脅かす問題についての活動を続けていこうとしています。
小金井のみなさんには柏の轍を踏まないよう、今後のご活躍を期待しています。 

旧事務局・新代表 柳沢 典子 2004年12月 】
                        

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